十脚目テッポウエビ科に分類されるエビの一種。
東アジア沿岸海域に分布し、内湾・浅海の砂泥底に生息する。
日本各地の干潟で見られるテッポウエビ科の中では最大級。
基本情報
成体は体長50-70mm
大きなハサミを含めると大型個体は100mmを超える。
目が悪いので、見張り役のハゼ類と共生をしている。
ニシキテッポウエビなどの一部のテッポウエビはペットとしても人気だが、
カチカチ音がうるさすぎるという声もあがっている。
海底のガンマン プラズマ衝撃波
体の半分も占める大きなハサミ。
このハサミを100万分の1秒もかからない目にも留まらぬ速さでハサミを閉じる。
これにより発生したプラズマ衝撃波で、1.27cmほどの水分が蒸発し、太陽の表面ほどの熱さになる。
ジェットエンジン並の爆音で、獲物を気絶させるか、そのまま死に至らしめる。
ハサミを閉じた時の音は、なんと1.6kmも離れた水中にも聞こえるという。
見張り役 ハゼ
テッポウエビはあまり目が良くない。
そのため、自分の縄張りに見張り役のハゼを立たせて、巣穴を掘る。
テッポウエビは触覚などをハゼの体にピトッとつけて、
天敵が見えて激しくハゼが動いたり、巣穴に潜ってくると、
一緒に巣穴に潜ってその場をしのぐ。
おはなし
本日のゲスト、テッポウエビさんです!
こんにちは!テッポウエビです!
ステゴハウスへようこそ!よろしくお願いします。
おしながき
- ビックリハサミ
- 友達のハゼさん
- 海底のガンマン 射撃披露
- おわかれのお時間
- まとめ
ビックリハサミ
立派なハサミですね。すごい迫力です。
ありがとうございます。
自慢の武器です。
テッポウエビ同士の戦いを見たことがありますが、
ものすごく激しい撃ち合いですよね。
そうですね。
まともに喰らってしまうと死んでしまうこともあるので、
テッポウエビ同士の戦いでは相手のハサミを狙ったりもします。
命を懸けた銃撃戦ですね。
ハサミをケガしてしまうと大変そうですね。
大きい方のハサミを怪我してしまったら、
小さい方のハサミが1ヶ月ほどで大きくなるんですよ。
不思議すぎる。
友達のハゼさん
ハゼさんと仲良しみたいですね。
はい。
よき友であり、命の恩人でもありますね。
一緒に巣穴に隠れるのは、なんだか少し微笑ましいです。
天敵が来たら狭い巣穴の中に
急いで二人で潜り込むので、てんやわんやです。
ふふふ。
テッポウエビ同士の戦いでは、負けた方は巣穴を奪われてしまうのですが、
ハゼはそのまま巣穴に居続けることがあります。
負けてしまうと、家も友達も失ってしまうことになるんです。
命どころか、すべてを賭けた銃撃戦なんですね。
海底のガンマン 射撃披露
大きなハサミから繰り出されるプラズマ衝撃波は、
キャビテーションという原理を利用しているみたいですね。
そうなんですか?
キャビテーションはメガネ洗浄機や、
歯医者さんの超音波スケーラーにも利用されている原理だそうです。
へぇ~、色んな技術に応用されているんですね。
知らなかった。
無理なお願いで申し訳ありませんが、
一度だけ射撃をしていただけないでしょうか?
えぇ!?やめたほうがいいですよ!
危ないですから!
すみません、是非とも一度だけ!
どうしても見てみたいんです!弱めの感じでいいので!
弱めの感じって……
本当に大丈夫なんですか?危ないですよ?
ありがとうございます!
それでは、お願いします!弱めで!
弱め……
それじゃあ、いきますよ?
わぁ~!
弱めで!お願いします!
おわかれのお時間
そろそろ、おわかれのお時間です。
本日はありがとうございました!
ありがとうございました。
大丈夫でしたか……?
大丈夫です!
無理なリクエストにも対応していただき、ありがとうございます。
最後に何かメッセージがあればお願いします!
争いは嫌いですが、生きていく上では避けられません。
戦いに負けてしまうと、
愛する友や、思い出の詰まった家をすべて失ってしまいます。
だから戦うときは、大事なものを守るために本気で戦います。
まとめ
大きなハサミで戦うテッポウエビは、とても友達思いだった。
命と同じくらい大切な友や家を守るため、
大きなハサミをカチカチしながら、今日も海底で生きている。