スズキ目マカジキ科に属する魚の一種。
大きな背びれと、長さ60cmにもわたる長い吻(くちさき)が特徴。
背びれが、まっすぐな葉脈のバショウの葉に似ていることから、バショウカジキと呼ばれている。
基本情報
成魚は全長3.3メートル、体重60キログラムに達する。
インド太平洋の亜熱帯・熱帯海域に広く分布している。
日本近海では東北地方以南に分布するが、北海道南部でも稀に見られる。
肉食性で、イワシやアジやカツオなどの魚や、イカ類を好んで食べる。
帆のような背びれ
大きな背びれはバショウカジキの魅力的な特徴。
獲物を追って急旋回する時などに背びれを大きく広げる。
背びれが帆のように広がることから、英語では”Sailfish”と呼ばれている。
カジキは回遊魚
広い海域で移動を行う魚を回遊魚と呼ぶ。
これに対して、ほぼ同じ海域で深浅を変えて移り住む魚を定置魚と呼ぶ。
バショウカジキも、カジキの例に漏れず回遊魚だが、カジキの中でも最も沿岸に近づく性質がある。
おはなし
本日のゲスト、バショウカジキさんです!
あ、もうはじまってるんですね。
よろしくお願いしまーす。
ステゴハウスへようこそ!
よろしくお願いします。
おしながき
- 凄まじい動体視力の秘訣
- 刺すのは効率が悪い?
- 海中最速の泳ぎ?
- おわかれのお時間
- まとめ
凄まじい動体視力の秘訣
バショウカジキさんは動体視力が凄まじいようですね。
ありがとうございます。
あまり自分では実感ないんですけど。
目と脳の間にヒーターのような役割を持つ性能があるようで、
温かい血を送ることで身体能力を上げているんだとか。
やっぱりトロトロしていると、食べられるものも食べられないですからね。
速く動けるように工夫はしてますよ。
さすが、スピードにおいては自信があるようですね。
そんな自信っていうほどではないと思いますよ。
結構あっさり釣られちゃったりしてますし。
温まった目だと、獲物の姿はより鮮明に見えそうですね。
狩りをする時は集中しちゃってゾーンに入りますね。
わりと鮮明には見えてる方だと思います。
刺すのは効率が悪い?
その長い吻でご飯を突き刺して食べるんですか?
突き刺さないですよ。
これは振り回すんです。
突き刺した方がいっぱいご飯がとれそうですが、そうでもないんですか?
突き刺すのってかなり効率悪いと思うんんですよね。
例えば小さいイワシとかを突き刺そうとすると、
かなり狙わないといけないじゃないですか。
たしかに、言われてみればそうかもしれません。
これだけ長い吻があれば、やっぱり振り回しますよね。
細長いからこそ、振り回して範囲攻撃にするんですね。
単体攻撃で一撃必殺!っていうのは確かにかっこいいですよね。
でも実世界では、そんな場面ってまあないですよ。
そうですか……
賢い使い方ですね。
海中最速の泳ぎ?
バショウカジキさんは、海中で最も速く泳げるそうです!
え?そうなんですか?
なんかもっと速く泳ぐ生き物とか、普通にいそうですけど。
なんか、そういうデータとかってあるんですか?
カジキ自体が高速遊泳を行うことで知られているんですが、
バショウカジキさんはカジキ類の中でも最も速く泳ぐ水中最速の動物で、
速度はなんと時速110kmを超えるんだとか!
時速110km?
僕がですか?
最速の魚として、ギネスブックにも登録されているようですが……
その速度ってどうやって計測したんですか?
普段生活している上で、僕らってそんな速く泳ぐことってないんですけど。
一応、バショウカジキが釣り針にかかった際の、
リールから出た糸の長さとか時間で計算をしたということになっています。
それって僕らが実際に時速110kmで泳いでいる姿を見た訳じゃないんですよね。
理論上の速度っていうことですよね?
……そうだと思います。
カジキが泳ぐの速いっていうのは、言いたいことは分かるんですけど、
バショウカジキが実際最速であるかどうかって、多分わからないですよね。
僕らも常に本気で泳いでる訳じゃないですし。
た、たしかにそうかもしれませんね……
おわかれのお時間
そろそろ、おわかれのお時間です。
本日はありがとうございました!
ありがとうございました。
色々聞けて楽しかったです。
最後に何かメッセージがあればお願いします!
技術が進むにつれて、色んなことが計算とかシミュレーションで分かったりするみたいですけど、
実際に目で見てみることも大事なんじゃないかなあって思います。
想定通りにいかないこととか、計算方法自体が間違ってることって結構ありますからね。
まとめ
海中最速といわれるバショウカジキは、わりと疑い深い性格だった。
物事を自分の目でしっかり見て、自分で判断することは大事かもしれない。
自分の持っている武器の使い方も、工夫次第で大きく可能性が広がることを教えてくれた。