世界最大種の体と、動物界最大の角を持つ草食動物。
神々しい見た目で、多くの人を魅了している。
大きなアンテナのような角で遠くのメスの声を聞き、駆けつけ、メスを巡って激しく争う情熱的な一面もあります。
トナカイより遥かに大きいヘラジカがクリスマスにやってきます。
今回はそんなヘラジカのお話です。
基本情報
ヘラジカは、北極圏に近い大陸に分布している世界最大種のシカ。
高さは2mを超えるものも存在し、体重は700kgを超える。
動物界最大の角は、横幅1.8mにのぼり、重さも22kgとかなりの重量。
世界最大種 神々しき森の王
現生のシカ科で世界最大種であるヘラジカ。
スウェーデンとノルウェーでは森の王と呼ばれている。
唾液には植物の成長を促す成分が入っているという、神秘も秘めている。
巨大な角で声を聞きつけ、お姫様の元へ駆けつける
巨大なアンテナのような角は、音を集めるアンテナのような役割を持っており、
3.2kmも離れたメスの声を聴くこともできる。
頭蓋骨の延長である骨の角は毎年生え変わり、一週間で14cmほども伸びる。
この巨大な角はヒグマすらやっつけてしまうほど強力だ。
おはなし
本日のゲスト、ヘラジカさんです!
失礼するよ。ヘラジカです、よろしく。
ステゴハウスへようこそ!よろしくお願いします。
おしながき
- なんといっても大きな体!
- ヘラジカにまつわる看板
- お姫様のもとへ!
- 酒好き?酔っぱらい事件簿
- おわかれのお時間
- まとめ
なんといっても大きな体!
シカといえば小ぶりなイメージがありますが、世界最大種ということあってやっぱり大きいですね。
大きいだろう?怖くないかい?
はい、大丈夫です!
体は大きいのに脚は細くて、スタイル抜群ですね。
美脚すぎてアンバランスだと言われることもあるよ。
ヘラジカにまつわる看板
カナダでは国を象徴する動物として慕われていますね。
国を象徴してくれるなんてありがたい話だよ。
寒い地域では、ヘラジカ注意の看板を道路でよく見かけます。
動物はやっぱり塩が好きでね。塩は貴重な栄養源なんだよ。
だから道路には出ちゃうね。
確かに自然界では塩分はたくさん摂れる訳ではないですもんね。
でもだからってどうして道路に?
舐めるのさ、車を。
車を舐めるんですか?
あぁ、車についた塩分を舐めるんだよ。
迷惑かけてるのは分かっているが、やっぱりうまいんだよね。
ドライバーさんはビックリしちゃうでしょうね。
「ヘラジカに車を舐めさせないでください」って
看板が出ていることもあるよ。
お姫様のもとへ!
その大きな角をアンテナのように使って、
かなり遠くの音まで聞こえるようですね。
特にメスの声はかなり聞き取れるね。
へぇ~
メスを巡って他のオスと争うこともあるよ。
相手の角の方が大きいと普通に危ないから、ひとまず逃げるけどね。
お姫様の元に向かう王子様的なかっこいい姿を勝手にイメージしていたのですが、
ちょっと違うみたいでした。
酒好き?酔っぱらい事件簿
動物界では、発酵したリンゴを食べて酔っ払ってしまうエピソードをよく聞きます。
以前ニュースでヘラジカさんの酔っぱらいエピソードを見たような気が……
発酵したリンゴは私達にとっても、たまらない嗜好品だよ。
私も大好きだ。
以前、発酵したリンゴを食べて酔っ払ったヘラジカが、
木の間に顔を突っ込んで、ひっかかってしまったことがあってね。
それを人間達に発見されて、救助隊がやってきたことがあった。
わぁ……
救助隊は木を切ってヘラジカを助けようとしたが、私達は人間に比べて体がかなり大きい。
暴れると危険だと判断した救助隊は酔いが覚めるまでヘラジカを眠らせておいたそうだ。
大騒動ですね……
目を覚ましたヘラジカは呆然としていたよ。
あとは有名な話だが、デンマークの天文学者が飼っていたヘラジカは、
ビールを飲んで酔っぱらって階段から転げ落ち、足を折り死んだ。
えぇ〜!?
おわかれのお時間
そろそろおわかれのお時間です。
本日はありがとうございました!
こちらこそ。楽しい時間をありがとう。
最後に何かメッセージがあればお願いします!
愛する人の声が聞こえたらすぐに駆けつけて、命を賭けて全力で戦う勇気が必要だ。
戦いが終わったら、発酵したリンゴを食べて、車を舐めて、またいつもの日常に戻る。
人生ってのはそんなことの繰り返しさ。
まとめ
世界最大種のヘラジカは、国の象徴になったり、森の王と呼ばれたり、多くの人から愛されている。
酔っ払ったり、車を舐めたり、迷惑をかけてしまうことがあっても、
愛する人のために戦う姿は森の王の名にふさわしい。
道路にヘラジカが出てきても、決して車を舐めさせたり、お酒を飲ませたりしないようにしよう!